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虚血性脳卒中の発症後に認知症リスクが上昇

2022年2月23日  JAMA Neurology

米4州での脳卒中および認知症がない地域居住者1万5379人(平均年齢54.1歳、女性55.2%、黒人26.7%、白人73.3%)を対象に、虚血性脳卒中発症後の認知症リスクを前向きコホート試験で検討(ARIC試験)。追跡期間中央値25.5年の間に虚血性脳卒中1378例、認知症2860例を特定した。虚血性脳卒中症患者1184例(85.9%)から脳卒中重症度を示すNational Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)スコアが得られた。 社会人口統計学的因子、アポリポ蛋白E、血管危険因子で調整したCox比例ハザードモデルでの解析の結果、脳卒中の回数および重症度に伴い認知症リスクが上昇した。脳卒中なしに対する認知症の調整後ハザード比は、軽微から軽症(minor to mild)脳卒中1回発症が1.76(95%CI 1.49-2.00)、中等症から重症脳卒中1回発症が3.47(同2.23-5.40)、軽微から軽症の脳卒中2回以上発症が3.48(同2.54-4.76)、中等症から重症の脳卒中2回以上発症が6.68(同3.77-11.83)だった。...