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複雑ながん手術後のVTEによる再入院、術後30日以降も発生

2022年2月23日  JAMA Surgery

米国の2016年全国再入院データベースを用いて、複雑ながん手術(膀胱切除術、結腸切除術、食道切除術、胃切除術など)を受けた患者12万6104例を対象に、術後最長180日間の静脈血栓塞栓症(VTE)による再入院の発生率、転帰および予測因子を後ろ向きに検討した。 その結果、VTE関連の30日間、90日間および180日間の再入院率は順に0.6%、1.1%、1.7%だった。90日以内にVTEで再入院した1331例のうち、初回再入院の456例(34.3%)が手術を受けた病院とは別の病院に入院し、入院期間中央値は5日、費用中央値は8102ドルで、122例(9.2%)が死亡した。再入院の関連因子に手術の種類、重症度および死亡リスクのスコア、75-84歳(オッズ比1.30、95%CI 1.02-1.78)、女性(同1.23、1.11-1.37)、非待機的手術入院(同1.31、1.03-1.68)、多数の併存疾患(同1.30、1.06-1.60)および手術入院期間中の重大な術後合併症(同2.08、1.85-2.33)があった。...