統合失調症、家族介入による再発予防効果を比較

統合失調症の再発予防のための家族介入モデルを検討した無作為化比較試験90件（対象患者計1万340例）を対象に系統的レビューおよびネットワークメタ解析を実施。11種類の家族介入モデルで統合失調症の再発予防効果を比較した。主要評価項目は統合失調症の再発とし、診断基準、精神病院への入院または臨床的判断により評価した。 その結果、場当たり的な介入および家族への2回以下の心理教育を除く全介入により、通常治療よりも12カ月時点の再発率が有意に低下した。通常治療と比較した統合失調症再発のオッズ比は、家族に対する心理教育のみの0.18（95％CI 0.12-0.27）から家族が参加する地域単位の介入の0.63（同0.42-0.94）までと幅があった。さまざまな比較で、推定値の信頼度は「中」から「非常に低い」だった。...