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子宮肉腫のカルボプラチン、イホスファミドに非劣性

2022年2月24日  Journal of Clinical Oncology

化学療法実施歴がない子宮肉腫患者449例と卵巣がん肉腫患者90例を対象に、パクリタキセルとカルボプラチン(CBDCA)の併用(PC)とパクリタキセルとイホスファミド(IFO)の併用(PI)治療効果を無作為化第III相試験(NRG Oncology Trial)で検討した。 その結果、子宮がん肉腫患者の総生存期間中央値はPC群37カ月、PI群29カ月(ハザード比0.87、90%CI 0.70-1.075、非劣性のP<0.01、優越性のP>0.1)、無増悪生存期間中央値はPC群16カ月、PI群12カ月(同0.73、非劣性のP<0.01、優越性のP<0.01)で、PCはPIに非劣性だった。PC群に血液毒性、PI群に錯乱と泌尿生殖器出血が多く見られたほかは、毒性は両群でほぼ同じだった。 卵巣がん肉腫患者では、PC群の方がPI群より総生存期間(30カ月 vs. 25カ月)と無増悪生存期間(15カ月 vs. 10カ月)が長かったが、精度に限界があり、群間差は統計学的有意ではなかった。...