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ワクチンの感染予防効果、高リスク者は7カ月で消失か

2022年2月24日  British Medical Journal

イタリアで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染と重症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するmRNAワクチンの有効性を後ろ向きコホート試験で評価。SARS-CoV-2感染歴がなく、BNT162b2(ファイザー社/ビオンテック社)またはmRNA-1273(モデルナ社)の初回接種を受けた3325万344例(16歳以上)を対象とした。 その結果、デルタ株が優勢だった期間中、ワクチンの有効性が2回目接種3-4週時点の82%から27-30週間時点の33%へと大きく低下した(P<0.001)。同じ期間では、重症COVID-19に対する有効性も96%から80%へとやや低下した(P<0.001)。高リスクの患者(ワクチンの有効性-6%)、80歳以上の患者(同11%)および60-79歳の患者(同2%)では、2回目接種後27-30週時点で感染防御効果が得られなくなると考えられた。この結果から、2回接種後6カ月以内の追加接種、幅広い集団に対する追加接種の推奨が必要であると著者らは結論を示している。...