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ファイザー製コロナ経口治療薬で重症化リスクが低下

2022年2月25日  New England Journal of Medicine

重症化リスクが高いが入院していない症候性の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者2246例を対象に、nirmatrelvir(ファイザー社)の有効性を第II-III相二重盲検無作為化対照試験で検討。参加者を無作為化によりnirmatrelvirリトナビル併用群とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、28日目までのCOVID-19関連の入院または全死因死亡とした。 発症後3日以内に治療した患者を対象とした中間解析(修正intention-to-treat集団、最大解析対象集団1361例中774例)では、主要評価項目の発現率は、nirmatrelvir群の方がプラセボ群よりも6.32ポイント低かった(0.77% vs. 7.01%、P<0.001、相対リスク89.1%低下)。有効性は最終解析でも維持され、差は-5.81ポイント(P<0.001、相対リスク88.9%低下)だった。死亡した13例はいずれもプラセボ群だった。治療期間中の全有害事象の発現率はnirmatrelvir群22.6%、プラセボ群23.9%で、重篤な有害事象の発現率はそれぞれ1.6%、6.6%、投与中止に至った...