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臨床確率とDダイマーの併用でDVTのエコー検査を削減

2022年2月26日  British Medical Journal

カナダで深部静脈血栓症(DVT)の症状や徴候がある患者1508例を対象に、臨床的検査前確率とDダイマー閾値を併用した診断アルゴリズムの安全性と有用性を前向き診断管理研究で評価。Wellsの臨床的検査前確率が低度+Dダイマー値1000ng/mL未満、Wellsの臨床的検査前確率が中等度+Dダイマー500ng/mL未満のいずれかに該当した場合にDVTが除外されたものとし、それ以外の場合は近位部の超音波画像診断を実施した。 その結果、173例(11.5%)が予定していた検査でDVTと診断された。予定検査で近位DVTがなく抗凝固剤治療を実施しなかった1275例のうち8例(0.6%、95%CI 0.3-1.2%)が追跡調査中、静脈血栓塞栓症を発症した。この診断方法で、従来のDVT検査より1例当たりの超音波検査回数が平均1.36回から0.72回に減少し(差-0.64、同-0.68--0.60)、相対減少率が47%となった。...