1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. コロナ感染獲得免疫、1年で減弱するもワクチン接種で増強

コロナ感染獲得免疫、1年で減弱するもワクチン接種で増強

2022年2月27日  New England Journal of Medicine

英国で定期的にPCR検査を受けている医療従事者3万5768例を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のワクチン接種と感染後獲得免疫による免疫持続期間と感染予防効果を前向きコホート試験で評価した。 その結果、対象者の27%(9488例)にSARS-CoV-2感染歴があり、97%がワクチン接種を2回受けていた。2020年12月7日から2021年9月21日までに初回感染2747件、再感染210件が観察された。BNT162b2ワクチン(ファイザー社/ビオンテック社)接種者では、2回の接種間隔が長く感染歴がない参加者の調整後ワクチン有効性は、2回目接種14-73日後の85%から2回目接種後201日(中央値)時点では51%に低下した。接種間隔の長短で有効性に有意差はなかった。ChAdOx1 nCoV-19ワクチン(アストラゼネカ社)接種者の2回目接種から14-73日後の調整後ワクチン有効性は58%だった。感染獲得免疫は、ワクチン未接種者では、感染1年後に減弱したが、感染後にワクチンを接種した参加者では、感染から18カ月以上経過した後でも90%以上を維持していた。...