低強度の自傷行為予防プログラムは無効
2022年2月28日
Journal of the American Medical Association
米国で、自傷行為や自殺行動のリスクが高い成人患者を対象に、低強度の支援プログラムの効果を無作為化比較試験で検討。頻回に自殺念慮を訴える成人外来患者1万8882例を無作為化により、体系的な支援を提供するケアマネジメント群、オンラインで弁証法的行動療法(マインドフルネス、呼吸法など)のスキルを訓練するスキル訓練群、対照の通常治療群に割り付けた。主要評価項目は初回の自傷行為が生じるまでの期間とした。 無作為化後の18カ月間に、解析対象1万8644例のうち540例に自傷行為が生じた(自傷行為に起因する死亡45件、非致命的自傷495件)。ケアマネジメント群と通常治療群の18カ月間の自傷行為リスクに有意差は見られなかったが(ハザード比1.07、97.5%CI 0.84-1.37)、スキル訓練群の方が通常治療群より自傷行為リスクが有意に高かった(同1.29、1.02-1.64)。...
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