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原発不明がんにもニボルマブが有益

2022年3月1日  専門誌ピックアップ

原発不明がん(CUP)に対するニボルマブの有効性を多施設第II相試験で検討。化学療法による治療歴のある患者45例と治療歴がない患者11例を解析対象とし、主要評価項目は治療歴のある患者の客観的奏効率とした。 その結果、既治療群の客観的奏効率は22.2%で、無増悪生存期間の中央値は4.0カ月、全生存期間は15.9カ月だった。未治療群でも同等の臨床的便益が認められた。PD-L1発現量高値、腫瘍遺伝子変異量高値、高頻度マイクロサテライト不安定性の腫瘍に高い臨床的有効性が認められた。原発腫瘍推定値に基づく腫瘍サブグループ間の有効性に差は認められなかった。有害事象はニボルマブの安全性と一貫しており、治療関連死は見られなかった。...