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外傷小児の生存率、救急科の備えが左右

2022年3月1日  JAMA Surgery

米国の外傷センター146施設を受診した18歳未満の小児外傷患者8万8071例(中央値11歳)を対象に、救急科(ED)の小児患者対応への備えが1年生存率に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討。重み付けPediatric Readiness Score(wPRS、スコア範囲0-100点)を用いてEDの小児患者対応への備えを評価した。 その結果、1974例(2.2%)が最初のED受診から1年以内に死亡し、そのうち1768例(2.0%)が入院中の死亡、206例(0.2%)が退院後の死亡だった。wPRS最高四分位群(95-100点)のEDで治療を受けた患児は、wPRSの最低四分位群(32-69点)のEDで治療を受けた患児より1年以内の死亡のハザードが低かった(調整後ハザード比0.70、95%CI 0.56-0.88)。早期死亡を除いた補足的解析でもほぼ同じ結果が得られた(同0.75、0.56-0.996)。...