オミクロン株流行期は重症者減少、南ア
2022年3月2日
New England Journal of Medicine
世界で最初に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)B.1.1.529(オミクロン)変異株が確認された南アフリカ共和国・ハウテン州で、オミクロン株流行期(第4波)の集団免疫保有率と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症度を血清疫学調査で検討。2020年11月から2021年1月にかけて実施した前回の血清疫学調査に参加した世帯を中心に、2021年10月22日から12月9日までに7010例から検体を採取して解析した。 その結果、1319例(18.8%)がCOVID-19ワクチン接種を完了していた。SARS-CoV-2 IgGの血清陽性率は、12歳未満の56.2%から50歳以上の79.7%までと幅があった。ワクチン接種者の方が非接種者よりSARS-CoV-2血清陽性率が高かった(93.1% vs. 68.4%)。 疫学データから、SARS-CoV-2感染発生率の増加とその後の減少は、第1-3波よりも第4波の方が急激だったことが明らかになった。第1-3波では、感染症発生率と入院、死亡および超過死亡の発生に連動性が認められていたが、第4波ではこの連動性は認められなかった。...
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