ブルーライトカットIOLで不眠症発症減らず

台湾の医療保険請求に基づく研究データベース（Taiwan National Health Insurance Research Database）に登録された両眼の白内障手術施行患者17万1415例を対象に、ブルーライトカット眼内レンズ（BF-IOL）と非BF-IOLの術後不眠症発症率を比較。1万9604例（11.4％）がBF-IOL、15万1811例（88.6％）が非BF-IOLの留置を受けた。 その結果、平均追跡期間6.2年での100人年当たりの不眠症発症率はBF-IOL群2.97、非BF-IOL群3.21だった。BF-IOL群は若年で、慢性疾患が少なかった。全死因死亡を競合リスクとした解析（部分分布ハザード比0.98、95％CI 0.95-1.01）および傾向スコアマッチング解析（ハザード比0.97、95％CI 0.92-1.01）で、不眠症発症率に有意な群間差は見られなかった。サブグループ解析で、年齢、性別、前立腺肥大症の有無による両群の不眠症発症率に統計的有意性は見られなかった。...