孤独な高齢女性はCVDリスクが高い

Women’s Health Initiative Extension Study IIに参加した心筋梗塞や脳卒中などの既往歴がない米国の女性5万7825例（平均79.0歳）を対象に、社会的孤立および孤独感（質問票で評価）が心血管疾患（CVD）に及ぼす影響を前向きコホート試験で検討。主要評価項目は、主要CVD（冠動脈性心疾患、脳卒中、CVD死）とし、社会的孤立スコアおよび孤独感スコア低値に対するスコア高値のCVDハザード比を求めた。 その結果、保健行動と健康状態で調整したCVDハザード比は、社会的孤立スコアが高い女性が1.08（95％CI 1.03-1.12、8.0％のリスク上昇）、孤独感スコアが高い女性が1.05（同1.01-1.09、5.0％のリスク上昇）だった。両スコアが高い女性は両スコアが低い女性よりもCVDリスクが13.0-27.0％高かった。社会的支援は有意な効果修飾因子ではなかった（社会的孤立×社会的支援：r＝－0.18、P＝0.86；孤独感×社会的支援：r＝0.78、P＝0.48）。...