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口腔扁平上皮がんの切除断端陽性、関連因子を特定

2022年3月4日  The Laryngoscope

National Cancer Databaseで特定した2004-16年に初回根治的手術を受けたcT1またはcT2の口腔扁平上皮がん患者3万9818例を対象に、切除断端陽性発生の経時的傾向を後ろ向き解析で検討した。 その結果、7.95%に切除断端陽性が発生した。対象期間中に単変量調整後の切除断端陽性の確率が年1%低下し(オッズ比0.99、95%CI 0.98-1.0、P=0.049)、多変量解析で切除断端陽性の年発生率の有意な低下が見られた(1年当たりオッズ比0.95、0.92-0.97、P<0.001)。切除断端陽性オッズ上昇の関連因子は、cT2疾患、亜部位、understaged disease、脈管浸潤、腫瘍悪性度、リンパ節転移陽性だった。大学病院で治療すると、根治手術までの期間が長くなり(P<0.001)、切除断端陽性発生率が20%低下した(オッズ比0.80、0.71-0.90、P<0.001)。手術件数の多い施設での治療は切除断端陽性の可能性が低かった(同0.85、0.74-0.98、P=0.02)。...