コロナ流行下で小児のメンタルヘルス受診が増加

カナダ・オンタリオ州の小児および思春期児約250万人のデータを用いて、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）流行前（2017年1月1日から2020年2月29日）と流行中（2020年3月1日から2021年2月28日）のメンタルヘルスケア受診率を比較。ポアソン一般化推定方程式を用いてCOVID-19流行前3年間の傾向のモデルを作成し、流行発生後の傾向を予測して、流行前後の受診率の変化を推定した。 その結果、COVID-19流行発生後、受診率は2020年4月には予測されたレベルを急速に下回り（調整後相対比0.81、95％CI 0.79-0.82）、2020年7月までに予測を超えて上昇し（同1.07、1.04-1.09）、2021年2月時点では予測レベルの10-15％超を維持していた。メンタルヘルスケア受診のうちバーチャル受診が占める割合は、2020年4月にピーク（90.1％）となり、その後は約70％で横ばい状態となった。...