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院外心停止で早期ECPR実施の有益性示されず

2022年3月5日  Journal of the American Medical Association

チェコ・プラハの単一施設で、院外心停止患者256例(年齢中央値58歳、女性17%)を対象に、心停止中の搬送、体外式心肺蘇生(ECPR)、早期の侵襲的な検査および治療(早期の侵襲的対応)の便益を検討する無作為化臨床試験を実施。患者を無作為化により標準治療群(通常の2次救命処置)と侵襲治療群に割り付けた。主要評価項目は、無作為化後180日時点の良好な神経学的転帰[脳機能カテゴリー(CPC)スコア1-2点]での生存とした。 試験は事前に定めた無益性の基準を満たしたため早期に中止された。侵襲的治療群の31.5%と通常の2次救命処置を実施する標準治療群の22.0%が180日まで生存し、神経学的転帰が良好だった(オッズ比1.63、95%CI 0.93-2.85、差9.5%、95%CI −1.3-20.1%、P=0.09)。出血の発現頻度は、侵襲的治療群の方が標準戦略群よりも高かった(31% vs. 15%)。...