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双極性障害の興奮に舌下デクスメデトミジンが有効

2022年3月5日  Journal of the American Medical Association

双極性障害患者380例(平均年齢45.6歳、女性54.8%、黒人56.1%)を対象に、選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬デクスメデトミジン舌下投与による急性期興奮状態の抑制効果を第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討。参加者を無作為化によりデクスメデトミジン180μg群、同120μg、プラセボ群に割り付けた。主要有効性評価項目は、陽性・陰性症状評価尺度の興奮項目(PANSS-EC)合計スコア(5-35点、高いほど重度)の治療前から投与2時間後までの平均変化量とした。 投与前の興奮は軽度ないし中等度で、全体のPEC合計スコアの平均値は18.0点だった。投与後の平均変化量は、180μg群-10.4、120μg群-9.0、プラセボ群-4.9で、デクスメデトミジン群のプラセボ群との最小二乗平均差は、180μg群-5.4(97.5%CI −6.6- −4.2)、120μg群-4.1(97.5%CI −5.3- −2.9)だった(いずれもP<0.001)。発現率の高かった有害事象(5%以上)は、傾眠(180μg群21.4%、120μg群20.6%、プラセボ群4.8%)、口渇(同4.8%...