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カスパーゼ-1、眼表面損傷バイオマーカーとして有用

2022年3月6日  専門誌ピックアップ

被験者64例(平均年齢58歳、女性70%)の涙液検体計113個を用いて、眼表面の損傷のバイオマーカーとしてのカスパーゼ-1の有用性を横断研究で検討。眼表面疾患指数(OSDI)13点以上または角膜染色(CS)スコア3点以上と定義したドライアイ患者の検体61個、緑内障薬使用者の検体32個、対照者の検体20個を解析した。 その結果、眼表面の損傷がある検体は対照群よりカスパーゼ-1の値が高かった。カスパーゼ-1の値はCSスコア(スピアマンのr=0.31、P=0.001)および眼の充血(r=0.39、P=0.004)と中等度の正の相関を示し、シルマー検査(r=-0.46、P≦0.0001)および涙液層破壊時間(r=-0.33、P=0.0006)と負の相関を示した。カスパーゼ-1はドライアイ診断キットInflammadryより眼表面損傷検出の感度および曲線下面積(AUC)が高く、発現量は抗炎症薬による影響を受けなかった。...