COVID-19患者の脳にアルツハイマー様の変化確認
2022年3月6日
Alzheimer's & Dementia
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に起因する認知機能障害の発症機序を明らかにするため、COVID-19患者と対照者の脳溶解物を分析し、酸化ストレス、炎症性シグナル伝達経路、アルツハイマー病(AD)関連のシグナル伝達の生化学的特性を検討した。 その結果、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染に形質転換増殖因子β(TGF-β)シグナル伝達の活性化および過剰な酸化ストレスとの相関を示す根拠が得られた。さらに、COVID-19患者でタウ蛋白の過剰リン酸化を引き起こす神経病理学的経路の活性化が見られた。COVID-19患者の脳で、カルシウム(Ca2+)放出チャネルの2型リアノジン受容体(RyR2)が認知および行動障害を促進する可能性のある「漏出性(leaky)」表現型を示した。...
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