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がん治療の重度AEは女性に多い

2022年3月7日  Journal of Clinical Oncology

1980-2019年に実施された性特異的ながんの試験を除くSWOG(Southwest Oncology Group)第II相および第III相のがん臨床試験202件(患者2万3296例、有害事象27万4688件)のデータを用いて、免疫療法、標的療法および化学療法に起因する有害事象の性差を多変量ロジスティック回帰分析で検討した。 その結果、女性は男性より重度有害事象のリスクが34%高く(オッズ比1.34、95%CI 1.27-1.42、P<0.001)、なかでも免疫療法群の女性はリスクが49%高かった(同1.49、1.24-1.78、P<0.001)。3つの療法いずれでも重度の症候性有害事象のリスクは女性の方が高く、特に免疫療法のリスクが高かった(同1.66、1.37-2.01、P<0.001)。化学療法を受けた女性および免疫療法を受けた女性では重度の血液学的有害事象の発現が多かったが、非血液学的有害事象のリスクに有意な性差は見られなかった。...