NSCLCのデュルバルマブ、5年生存転帰も良好

デュルバルマブの第III相試験（PACIFIC試験）に参加し、同時化学放射線療法後に増悪が見られない切除不能なIII期非小細胞肺がん（NSCLC）患者709例を対象に、5年生存転帰を探索的解析で検討。先行の主要解析ではデュルバルマブ群にプラセボ群より総生存率（層別ハザード比0.68、95％CI 0.53-0.87、P＝0.00251）および無増悪生存率（同0.52、0.42-0.65、P＜0.0001）の有意な改善が認められた。 その結果、中央値が全患者で34.2カ月、打ち切り患者で61.6カ月の追跡での総生存期間中央値はデュルバルマブ群47.5カ月、プラセボ群29.1カ月（層別ハザード比0.72、95％CI 0.59-0.89）、無増悪生存期間中央値は16.9カ月、5.6カ月（同0.55、0.45-0.68）となり、主要解析の結果と一貫していた。5年総生存率はデュルバルマブ群42.9％、プラセボ群33.4％、無増悪生存率は33.1％、19.0％と推定された。...