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膵がんIMMray PanCan-d検査の感度、特異度とも90%超える

2022年3月9日  専門誌ピックアップ

血清検体から膵管腺がん(PDAC)を発見するIMMray PanCan-d検査の臨床性能をバリデーション試験で検証。膵がんマーカーCA19-9を発現できないルイス抗原陰性(le/le)例も考慮して検査性能を検討した。米国と欧州の医療機関11施設で586例から検体を採取した。そのうち167検体がPDACで、203例が家族性/遺伝性PDACの高リスク者、221例が健康対照群だった。 その結果、IMMray PanCan-d検査によって、病期I/II期のPDAC患者(56例)と高リスク者が特異度98%、感度85%で識別された。病期I-IV期では特異度98%、感度87%で識別された。CA19-9値2.5U/mL以下の検体をルイス抗原陰性の高可能性例と判断して分析から除外すると、病期I-IV期で特異度99%を維持しながら感度が92%に上昇した。病期I/II期では、感度が85%から89%に上昇した。...