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幼児期のペット飼育とアレルギー感作で喘息リスクが上昇か

2022年3月10日  専門誌ピックアップ

EU Child Cohort Networkに登録された母親と児(5-11歳)7万7434組のデータを用いて、幼少期のネコおよびイヌの飼育と学齢期喘息の関連をメタ解析で検討。飼育の時期(出生前、幼児期または飼育歴なし)と程度(飼育頭数)およびアレルギー感作の影響も調査した。 その結果、全体的にはネコおよびイヌの飼育と学齢期喘息の間に相関はなかった(オッズ比0.97、95%CI 0.87-1.09、同0.92、0.85-1.01)。飼育とネコおよびイヌ特異的アレルギー感作にも相関が認められなかった(オッズ比0.92、0.75-1.13、同0.93、0.57-1.54)。ネコおよびイヌ特異的アレルギー感作は学齢期喘息と強い相関が認められた(同6.69、4.91-9.10、同5.98、3.14-11.36)。ネコおよびイヌの飼育とアレルギー感作に相互作用の徴候が認められ、飼育により感作関連の喘息リスクが上昇する可能性、感作がない場合は喘息への若干の予防効果の可能性が示唆された。...