1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. オミクロン株に対するCOVID-19ワクチンの有効性

オミクロン株に対するCOVID-19ワクチンの有効性

2022年3月10日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン接種の効果をデルタ株(B.1.617.2)とオミクロン株(B.1.1.529)別に検査陰性症例対照デザインで評価。BNT162b2(ファイザー社/ビオンテック社)、ChAdOx1 nCoV-19(アストラゼネカ社)、mRNA-1273(モデルナ社)いずれかの2回接種(1次免疫)後に、BNT162b2、ChAdOx1 nCoV-19、mRNA-1273いずれかで追加接種した後の有効性を推算した。 その結果、2021年11月27日から2022年1月12日までに適格者の88万6774例がオミクロン株、20万4154例がデルタ株に感染し、157万2621例が検査陰性対照だった。調査時間点やワクチン接種の組み合わせを問わず、デルタ株への症候性感染に対するワクチン有効性の方がオミクロン株よりも高かった。ChAdOx1 nCoV-19は2回接種後20週目以降にオミクロン株に対する効果は認められなくなった。BNT162b2は2回接種後2-4週目で65.5%、25週目以降で8.8%に低下した。ChAdOx1 nCoV-19の1次免疫後にBNT1...