免疫不全患者のワクチン効果、臓器移植者は特に低い
2022年3月12日
British Medical Journal
免疫不全患者に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの有効性を系統的レビューとメタ解析で評価。2020年12月1日から2021年11月5日までの主要データベースを検索し、ワクチン接種後の抗体陽転化リスクを統合した。 その結果、82報をメタ解析の対象とした。初回ワクチン接種後の抗体陽転化率は、血液腫瘍(リスク比0.40、絶対リスク0.29)、免疫媒介性炎症疾患(同0.53、0.29)、固形がん(同0.55、0.44)が免疫正常者の約2分の1で、臓器移植者は16分の1だった(同0.06、0.06)。臓器移植者は2回目接種後も抗体陽転化率が低かった(同0.39、0.35)。血液がん(リスク比0.63、絶対リスク0.62)、免疫介在性炎症性疾患(同0.75、0.77)、固形がん(同0.90、0.89)は抗体陽転化が得られやすかった。HIV感染者の血清陽性転換率は免疫正常者とほぼ同じだった(同1.00、0.97)。 11報の系統的レビューから、固形がん、血液腫瘍、免疫介在性炎症性疾患のワクチン非応答者は、COVID-19 mRNAワクチン3回目接種で抗体陽転化が得られたが、臓...
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