過度な飲酒で変形性膝関節症リスクが上昇

大規模前向きコホート研究のOsteoarthritis Initiativeに参加した45-79歳の男女2846例を対象に、飲酒による変形性膝関節症（OA）発症リスクを検討。最長追跡期間は96カ月で、691個の膝関節で放射線学的OA（ROA）、496個で症候性OA（SxOA）の発症を確認した。 Cox比例ハザードモデルでの解析の結果、非飲酒に比べると、過度な飲酒はROA（非飲酒群に対する30g/日以上摂取群のハザード比1.93、95％CI 1.28-2.89）およびSxOA（同1.61、1.04-2.48）のリスクが有意に上昇した。蒸留酒に関してもほぼ同じ関連が見られ、非飲酒群に対する15g/日以上摂取群のハザード比は、ROAが1.71（95％CI 1.16-2.52）、SxOAでは1.59（95％CI 1.04-2.39）だった。中等量以下の飲酒による膝OAリスク上昇が見られなかった。...