移動式脳卒中ユニットで機能転帰が改善

急性虚血性脳卒中患者に対する移動式脳卒中ユニット（MSU）の機能転帰改善効果を系統的レビューおよびメタ解析で検討。1960-2021年のMEDLINE、Cochrane Library、Embaseから抽出した研究14件を解析対象とした。 その結果、通常治療に比べると、MSU使用は90日時点の修正ランキン尺度（mRS）スコア良好（スコア0-1の調整後オッズ比1.64、95％CI 1.27-2.13、P＜0.001、研究5件、患者計3228例）、mRS全範囲での障害度低下（調整後共通オッズ比1.39、1.14-1.70、P＝0.001、3件、1563例）、mRSスコア0-2（粗オッズ比1.25、1.09-1.44、P＝0.001、6件、3266例）、発症から経静脈的血栓溶解療法（IVT）までの時間の短縮（短縮時間中央値31分、P＜0.001、13件、3322例）が認められ、IVT実施（粗オッズ比1.83、1.58-2.12、P＜0.001、7件、4790例）、発症後60分以内のIVT実施（同7.71、4.17-14.25、P＜0.001、8件、3351例）のオッズが高かった。MSU使用に...