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ANCA関連血管炎に血漿交換が有効

2022年3月13日  British Medical Journal

抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(AAV)の重要転帰に対する血漿交換の効果を最新の系統的レビューとメタ解析で検討。無作為化比較試験9件(対象計1060例)を対象に、12カ月以上追跡後の全死因死亡、末期腎不全(ESKD)、重篤な感染症、疾患再発、重篤な有害事象および生活の質を評価した。 その結果、全死因死亡に対する血漿交換の重要な影響は見られなかった(相対リスク0.90、95%CI 0.64-1.27、確実性中程度)。7報(対象計999例)で、血漿交換により12カ月時点のESKDリスクが低下したことが示され(同0.62、0.39-0.98、確実性中程度)、サブグループ効果の根拠はなかった。4報(対象計908例)で、血漿交換により12カ月時点の重篤な感染症リスクが上昇したことが示された(同1.27、1.08-1.49、確実性中程度)。他の転帰に対する効果は不確実または患者にとって重要ではないと考えられた。...