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イベルメクチンでコロナ重症化防げず

2022年3月14日  JAMA Internal Medicine

併存疾患のある50歳以上の軽症ないし中等症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で患者490例を対象に、標準治療に追加したイベルメクチンの重症化予防効果を非盲検無作為化試験で検討した(I-TECH試験)。 その結果、主要評価項目に定めた重症化(パルスオキシメータで酸素飽和度95%以上を維持するために酸素補給を要する低酸素状態へ進行)した患者の割合は、イベルメクチン群21.6%、対照の標準治療単独群17.3%だった(相対リスク1.25、95%CI 0.87-1.80、P=0.25)。副次評価項目の人工呼吸器装着率(1.7% vs. 4.0%、相対リスク 0.41、95%CI 0.13-1.30、P=0.17)、集中治療室入室率(2.4% vs. 3.2%、同0.78、0.27-2.20、P=0.79)および28日院内死亡率(1.2% vs. 4.0%、同0.31、0.09-1.11、P=0.09)に有意差はなかった。最も頻度の高い有害事象は下痢だった(発現率:5.8% vs. 1.6%)。...