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難治性CNSリンパ腫のCAR-T療法は安全で有効

2022年3月14日  専門誌ピックアップ

高度難治性の中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)患者12例を対象に、チサゲンレクルユーセルによるCD19標的キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法の安全性および有効性を第I/II相臨床試験で検討。追跡期間中央値は12.2カ月だった。 その結果、7例(58.3%)にグレード1のサイトカイン放出症候群(CRS)、5例(41.6%)に低グレードの免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)が、1例にグレード3のICANSが認められた。奏効達成率は58.3%、完全奏効達成率は50%だった。治療関連死は発生しなかった。データカットオフ時点で3例(42.9%)が寛解を持続していた。探索解析で、tisagenlecleucel注入後の脳脊髄液中にT細胞、CAR T細胞、マクロファージの遺伝子シグネチャーが検出された。...