スタチン不耐の有病率は低い――400万例対象のメタ解析

スタチン不耐（SI；スタチン服用継続が困難な状態）の有病率およびSIの危険因子を無作為化比較試験（RCT）112件、コホート研究64件（被験者計414万3517例）のメタ解析で検討した。 その結果、SIの統合有病率は9.1％で、診断基準別ではNational Lipid Association（NLA）7.0％、International Lipid Expert Panel（ILEP）6.7％、European Atherosclerosis Society（EAS）5.9％と同等だった。SI有病率はRCTの方がコホート試験より有意に低かった（4.9％ vs. 17％）。1次予防患者と2次予防患者ともに対象とした試験のSI有病率は、1次予防患者と2次予防患者いずれかを対象とした試験より高かった（18％ vs. 8.2％ vs. 9.1％）。年齢（オッズ比1.33、P＝0.04）、女性（同1.47、P＝0.007）、アジア系および黒人（いずれもP＜0.05）、肥満（同1.30、P＝0.02）、糖尿病（同1.26、P＝0.02）、甲状腺機能低下症（同1.37、P＝0.01）、慢性肝不全、...