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新たなCKD患者のASCVDリスク予測モデルが高精度

2022年3月15日  専門誌ピックアップ

Chronic Renal Insufficiency Cohort(CRIC)試験に参加した自己報告による心血管疾患がない慢性腎臓病(CKD)患者2604例(平均年齢55.8歳、男性52.0%)を対象に、CKD患者の10年アテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)リスク予測モデルを開発し、その妥当性を検証。10年間で252例がASCVDを発症した。 その結果、CRIC標本内で推定した係数によるモデルの方が米国心臓病学会/米国心臓協会(ACC/AHA)の統合コホート予測式より判別能が高く(P=0.03)、受信者動作特性曲線下面積(AUC)は0.730、0.736だった。臨床変数を用いて開発したモデルよりバイオマーカーを多く用いたモデルの方がAUCが有意に高かった(0.760 vs. 0.771、P=0.001)。臨床モデルとバイオマーカーモデルともに統合コホート予測式より較正力が高く、非事象(nonevents)再分類の改善が認められた。...