ASDやADHDがあると死亡リスク上昇

自閉症スペクトラム障害（ASD）または注意欠陥・多動性障害（ADHD）と死亡の関係を系統的レビューとメタ解析で検討。ASDまたはADHDの患者またはその第1度近親者を一般集団または非ASD/ADHD患者と比較して死亡率比を報告したコホート試験および症例対照試験27件（被験者64万2260人）を対象とした。 その結果、全死亡率は、一般集団よりもASD患者（死亡率比2.37、95％CI 1.97-2.85、I2 89％、信頼性「中」）およびADHD患者（同2.13、1.13-4.02、I2 98％、信頼性「低」）の方が高かった。ASD患者では、神経や呼吸器系、がんなどの自然原因による死亡（同3.80、2.06-7.01、I2 96％、信頼性「低」）および外傷、中毒などの不自然な原因による死亡（同2.50、1.49-4.18、I2 95％、信頼性「低」）が多かった。ADHD患者では自然原因による死亡の有意な増加は見られなかったが（同1.62、0.89-2.96、I2 88%、信頼性「低」）、不自然な原因による死亡は予測よりも多かった（同2.81、1.73-4.55、I2 92％、信頼性「低」...