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3回目接種はオミクロン株感染による入院・死亡の抑制に有効

2022年3月15日  New England Journal of Medicine

カタールで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン変異株感染に対するmRNAワクチン(ファイザー社/ビオンテック社製BNT162b2またはモデルナ社製mRNA-1273)を2回以上接種した国民223万9193例を対象に、3回目の追加接種と非接種をマッチさせた後ろ向きコホート研究を2件実施し、症候性SARS-CoV-2感染に起因する入院および死亡に対する追加接種の効果を1次免疫(2回接種)単独と比較して評価した。 その結果、BNT162b2ワクチン接種者では、追跡調査35日間の後の症候性オミクロン株感染累積発生率は、追加接種群2.4%、非追加接種群4.5%だった。症候性オミクロン株感染に対する追加接種の有効性は、1次免疫の49.4%だった。オミクロン株感染による入院・死亡に対する追加接種の有効性は76.5%、デルタ株による症候性感染に対する追加接種の有効性は86.1%だった。mRNA-1273接種者では、35日後の症候性オミクロン株感染の累積発生率は、追加接種群1.0%、非追加接種群1.9%、追加接種の有効性は47.3%だった。...