オミクロン株感染による入院抑制にはワクチン3回接種が必要(2022/3/22訂正)
2022年3月16日
British Medical Journal
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株(アルファ、デルタ、オミクロン)別の臨床重症度および各変異株に対するmRNAワクチンの有効性を症例対照試験で検討。米国内21施設に入院した18歳以上の患者1万1690例(COVID-19患者5728例、非COVID-19患者5962例)を対象とした。 その結果、COVID-19による入院予防に対するmRNAワクチン2回接種の有効性は、オミクロン株の方がアルファ株およびデルタ株より低かった(それぞれ65%、85%、85%)。オミクロン株では3回接種により有効性が86%になった。院内死亡率は、アルファ株が7.6%、デルタ株が12.2%、オミクロン株が7.1%だった。 ワクチンを接種していないCOVID-19入院患者では、デルタ株およびアルファ株はWHOの尺度による重症度が高く(補正後比例オッズ比1.28、95%CI 1.11-1.46)、オミトロン株およびデルタ株は低かった(同0.61、0.49-0.77)。ワクチンを接種している患者は、いずれの変異株でもワクチンを接種していない患者より重症度が低かった(補正後の比例オッズ比:アルファ株0.3...
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