1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 低リスク甲状腺がんで放射性ヨウ素非投与が非劣性

低リスク甲状腺がんで放射性ヨウ素非投与が非劣性

2022年3月17日  New England Journal of Medicine

低リスク分化型甲状腺がん患者730例を対象に、甲状腺摘出術後の放射性ヨウ素(I-131)内用療法の効果を前向き無作為化第III相試験で検討。患者を放射性ヨウ素投与群と非投与群に割り付けた。主要評価項目は、3年時点の機能的異常、構造的異常、生物学的異常の複合とし、非投与群の投与群に対する非劣性を評価した。 その結果、評価項目の事象発現が見られなかった患者の割合は、非投与群が95.6%、非投与群が95.9%で、差は-0.3%ポイント(両側90%CI -2.7-2.2)となり、非劣性の基準を満たした。8例に構造的異常または機能的異常が発生し、23例に25件の生物学的異常が発生した。治療関連の有害事象は報告されなかった。...