難治性または原因不明の慢性咳嗽の患者を対象に、P2X3受容体拮抗薬ゲーファピキサントの有効性および安全性を二重盲検無作為化並行群間プラセボ対照第III相試験で検討(COUGH-1試験、COUGH-2試験)。COUGH-1試験では730例(女性74.2%、平均年齢59.0歳、平均咳嗽期間11.6年)、COUGH-2試験では1314例(同74.9%、58.1歳、11.2年)を無作為化によりプラセボ群、ゲーファピキサント15mg群、同45mg群に割り付けた。主要評価項目は、12週時点(COUGH-1試験)、24週時点(COUGH-2試験)の24時間の咳嗽頻度のプラセボ調整平均変化量とした。 その結果、ゲーファピキサント45mgの24時間の咳嗽頻度の低下率は、12週時点(COUGH-1試験)18.5%、24週時点(COUGH-2試験)14.6%で、有意性が示された。ゲーファピキサント15mgは、両試験ともに有意な低下が示されなかった。特に多く見られた有害事象は、味覚不全(COUGH-1試験16.2%、COUGH-2試験21.1%)、味覚減退(同2.6%、6.1%)など、味覚関連のものだった。...
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