小児の院内心停止、CPRトレーニングで転帰は改善するか

米10施設の小児集中治療室（ICU）で心停止を来した患児1276例を対象に、生理学的因子に重点を置いたポイントオブケア心肺蘇生術（CPR）トレーニング（48回/月）および構造化デブリーフィング（1回/月）による介入の効果を並行群間ハイブリッドステップウェッジ（段階的介入期移行）クラスター無作為化試験で検討（ICU-RESUS試験）。指標となるCPR事象1129件（年齢中央値0.6歳、女児44％）を対象とし、1074件で主解析を実施した。主要評価項目は神経学的転帰が良好な退院生存とし、Pediatric Cerebral Performance Categoryスコア1-3と定義した。 その結果、介入群と対照群の神経学的転帰が良好な退院生存の割合に有意差はなかった（介入群53.8％ vs. 対照群52.4％、リスク差3.2％、95％CI －4.6-11.4％、補正後オッズ比1.08、95％CI 0.76-1.53）。退院生存率にも両群に有意差はなかった（58.0％ vs. 56.8％、リスク差1.6％、95％CI －6.2-9.7％、補正後オッズ比1.03、95％CI 0.73-1.47...