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DM+ASCVD患者の4割が根拠に基づく予防治療実施されず

2022年3月18日  専門誌ピックアップ

米国で、糖尿病とアテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)を合併する患者32万4706例(平均年齢68.1歳、女性44%)を対象に、科学的根拠に基づく心血管疾患予防治療の実施状況をコホート試験で検討。高強度スタチン、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬またはアンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)、ナトリウムグルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害薬またはグルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)を科学的根拠に基づく治療とした。 その結果、患者の26.8%が高強度スタチン、45.5%がACE阻害薬またはARB、3.9%がGLP-1RA、2.8%がSGLT2阻害薬を処方されていた。4.6%が全3クラスの薬剤(高脂血症薬、降圧薬、血糖降下薬)を処方されていたが、42.6%が1剤も処方されていなかった。高強度スタチンを処方されていた患者は、コホート全体より、男性(59.9% vs. 55.6%)、冠動脈アテローム性硬化症(79.9% vs. 73.0%)、心臓専門医受診(40.0% vs. 26.4%)の割合が高かった。...