尿路感染症の予防で非抗菌薬治療が非劣性示す

英国8施設で、18歳以上の反復性尿路感染症（UTI）女性患者240例を対象に、UTI予防に用いるmethenamine hippurateと標準的な低用量抗菌薬予防投与の有効性を多施設共同非盲検無作為化非劣性試験で比較。主要評価項目は、抗菌薬を投与した症候性UTI発症率の絶対差とし、非劣性マージンは1人年当たりUTI発症1回とした。 抗菌薬群102例、methenamine hippurate群103例を解析対象とした。12カ月の治療期間中のUTI発症率は、抗菌薬群が1人年当たり0.89件、methenamine hippurate群が1.38件（同1.05-1.72）で、絶対差0.49件となり、非劣性が確認された（絶対差0.49件）。抗菌薬群の24％、methenamine hippurate群の28％に副作用が報告されたが、ほとんどが軽度だった。...