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透析患者のコロナワクチン、ファイザー製の方が免疫反応低い(2022/4/8訂正)

2022年3月20日  専門誌ピックアップ

血液透析を実施している患者を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン、BNT162b2(ファイザー社/ビオンテック社)とmRNA-1273(モデルナ社)の免疫原性を前向きコホート試験で比較。BNT162b2接種者129例とmRNA-1273接種者95例を組み入れて、2回目接種後6-7週時点および12週時点でスパイクタンパク質および受容体結合領域(RBD)に対する抗体価を測定し、SARS-CoV-2感染者211例の回復期抗体価中央値と比較した。 その結果、6-7週時点で、BNT162b2群の73%、mRNA-1273群の95%が抗スパイク抗体が回復期の水準まで上昇し(P<0.001)、それぞれ50%および79%が抗RBD抗体が回復期の水準まで上昇した(P<0.001)。12週時点では、BNT162b2群の抗スパイク抗体レベルおよび抗RBD抗体レベルの方がmRNA-1273群よりも有意に低かった。抗スパイク抗体については、BNT162b2群の57.4%およびmRNA-1273群の96%が回復期の水準を維持した(P<0.001)。抗RBD抗体レベルについては、BNT162b...