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肩関節置換、セファゾリンがPJI発症率低い

2022年3月20日  The Journal of Bone & Joint Surgery

初回肩関節置換術(半関節形成術、解剖学的人工肩関節全置換術、リバース型人工肩関節置換術)7713件を対象に、周術期の抗菌薬の選択が人工関節周囲感染症(PJI)の発症率に影響を及ぼすかを検討。6879件でセファゾリン、834件でセファゾリン以外(バンコマイシン465件、クリンダマイシン345件、その他24件)が投与された。 その結果、1.3%にPJIが発生し、原因菌はアクネ菌(Cutibacterium acnes)が最も多かった(43.6%)。セファゾリンを投与した置換術後の人工関節のPJIがない生存率は、セファゾリン以外より1カ月時点で0.91%、1年時点で1.4%、15年時点で2.7%高かった(P<0.001)。セファゾリンの投与によりセファゾリン以外の抗菌薬投与より全原因菌によるPJIリスクが69%低く、アクネ菌によるPJIリスクが78%低かった(P<0.001)。...