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Na含有アセトアミノフェンでCVDリスクが上昇

2022年3月21日  European Heart Journal

英国のプライマリケア診療記録データベースHealth Improvement Networkを用いて、ナトリウム(Na)含有アセトアミノフェンとNa非含有アセトアミノフェンの使用開始による心血管疾患(CVD;心筋梗塞、脳卒中、心不全)および全死因死亡のリスクを2件のコホート試験で検討。 高血圧の既往がある患者(平均年齢73.4歳)をNa含有アセトアミノフェン開始者4532例、Na非含有アセトアミノフェン開始者14万6866例、高血圧の既往がない患者(同71.0歳)をNa含有アセトアミノフェン開始者5351例、Na非含有アセトアミノフェン開始者14万1948例に分類した。 その結果、1年後のCVDリスクは、高血圧患者のNa含有群5.6%、Na非含有群4.6%(平均加重ハザード比1.59、95%CI 1.32-1.92)、高血圧がない患者ではNa含有群4.4%、Na非含有群3.7%だった(同1.45、1.18-1.79)。各CVD(心筋梗塞、脳卒中、心不全)および全死因死亡についても結果がほぼ同じだった。...