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マイクロステントHydrusの5年転帰良好

2022年3月22日  Ophthalmology

白内障手術が成功した原発開放隅角緑内障(POAG)患者556例556眼を対象に、シュレム管マイクロステントHydrus留置の効果を検証した前向き無作為化比較試験(HORIZON試験)の5年転帰を報告した。 その結果、ステント留置群の方が非留置群より投薬なしでの眼圧18mmHg以下達成率(49.5% vs. 34.8%、P=0.003)および20%以上の眼圧低下達成率(54.2% vs. 32.8%、P<0.001)が高かった。緑内障薬投与回数は留置群0.5±0.9回、非留置群0.9±0.9回、投薬なしの患者の割合は66%、46%だった(いずれもP<0.001)。切開緑内障手術の累積リスクは留置群の方が低かった(2.4% vs. 6.2%、log-rank検定によりP=0.027)。3カ月時点から60カ月時点までの角膜内皮細胞数低下率に臨床的および統計的な有意差はなく(P=0.261)、視力および長期有害事象にも差は見られなかった。...