コロナ流行下で認知症高齢者の超過死亡が増加

米国の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）流行とアルツハイマー病および関連認知症（ADRD）高齢者の死亡率との関係を後ろ向き横断試験究で検討。65歳以上のメディケア加入者を2019年に2695万2752例、2020年に2668万8136例組み入れ、4つのコホート（ADRD、非ADRD、ADRD老人ホーム居住者、非ADRD老人ホーム居住者）に分類した。 その結果、2019年と比較すると、2020年の死亡率が非ADRD高齢者では12.4％、ADRD高齢者では25.7％高かった。特に、アジア系（36.0％）、黒人（36.7％）およびヒスパニック系（40.1％）のADRD高齢者が高かった。2020年のCOVID-19感染が最低五分位群の病院紹介地域（hospital referral region）では、非ADRD高齢者の超過死亡は認められなかったが、死亡率が地域在住ADRD高齢者が8.8％、老人ホーム居住ADRD高齢者が14.2％高かった。...