ソトロビマブのコロナ重症化予防効果、RCTで確認

米国などの5カ国57施設で重症化の危険因子がある軽症または中等症の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者1057例（年齢中央値53歳、65歳以上20％）を対象に、ソトロビマブの有効性および有害事象を無作為化臨床試験で評価。主要評価項目は、第29日までにCOVID-19の進行がみられた患者の割合（あらゆる原因による24時間以上の入院または死亡）とした。試験は事前に定めた中間解析で有効性が確認されたため、早期に中止された。 その結果、主要評価項目発現率は、ソトロビマブ群の方がプラセボより低かった（ソトロビマブ1％ vs. プラセボ6％、補正後相対リスク0.21）。副次評価項目5項目のうち、救急外来受診、入院または死亡や重症または重篤なCOVID-19への進行などの4項目がソトロビマブの方がプラセボより良好だった（補正後相対リスク：それぞれ0.34、0.26）。有害事象の頻度は低く、治療群間で差がなかった（ソトロビマブ22％ vs. プラセボ23％）。...