自殺死亡者に未診断の自閉症が多い可能性

英イングランドの自殺死亡者に占める自閉症有病率および自閉症患者の自殺の危険因子を検討。ステージ1では2014-17年の検死官による死因審問記録372件を用いて、自殺死亡者の自閉症有病率と自殺のリスクマーカーを検討した。ステージ2では、自殺死亡者の最近親者との面接29件から自閉症の証拠を収集した。 その結果、自殺死亡者の方が英国一般集団より、自閉症の証拠または診断されていなかったが自閉症の疑いがある証拠（possible）が確認された割合が有意に高かった（10.8％ vs. 1.1％、オッズ比11.08、95％CI 3.92-31.31）。自殺死亡者の最近親者29人との面接から、計12例（41.4％）に自閉症の証拠または診断されていなかったが自閉症の疑いがある証拠が確認され、一般集団（1.1％）より有意に高かった（オッズ比19.76、95％CI 2.36-165.84）。...