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非便秘型IBSには標準的な食事指導がおすすめ

2022年3月24日  専門誌ピックアップ

非便秘型の過敏性腸症候群(IBS)患者99例を対象に、標準的食事指導(TDA)、低FODMAP食(LFD)、グルテンフリー食(GFD)の有効性および受容性を無作為化試験で比較した。 その結果、4週時点のIBS症状重症度スコア(IBS-SSS)50点以上の低下と定義した臨床的奏効達成率は、標準的食事指導群42%、低FODMAP食群55%、グルテンフリー食群58%だった(P=0.43)。標準的食事指導は、グルテンフリー食および低FODMAP食より安価で(P<0.01)、買い物しやすく(P<0.01)、外出時も実践しやすく(P=0.03)、低FODMAP食より日常生活に取り入れやすい(P=0.02)と評価された。 栄養摂取量の低下度に有意差はなかったが、FODMAP食品の1日当たりの摂取量低下度は、低FODMA食P群(介入前27.7g、4週時7.6g)の方がグルテンフリー食群(同27.4g、22.4g)および標準的食事指導群(同24.9g、15.2g)より大きかった(P<0.01)。便検体のdysbiosis indexの変化は同等だった(P=0.99)。...