ACS患者へのDAPT、1-2カ月間では短いか

エベロリムス溶出性コバルトクロムステントを留置した日本人急性冠症候群（ACS）患者4136例を対象に、1-2カ月間の抗血小板薬2剤併用療法（DAPT）後に実施するクロピドグレル単剤療法の12カ月間のDAPTに対する非劣性を非盲検無作為化試験で検証（STOPDAPT-2 ACS試験）。主要評価項目は12カ月時点の心血管事象（心血管死、心筋梗塞、脳卒中、確定したステント血栓症）または出血事象の複合とし、非劣性マージンを50％とした。 その結果、主要評価項目は、1-2カ月DAPT群2058例中65例（3.2％）および12カ月DAPT群2057例中58例（2.8％）に発生し、1-2カ月DAPTの12カ月DAPTに対する非劣性は示されなかった（絶対差0.37％、95％CI －0.68-1.42、ハザード比1.14、95％CI 0.80-1.62、非劣性P＝0.06）。1-2カ月DAPT群56例（2.8％）および12カ月DAPT群38例（1.9％）に心血管事象が発生し（絶対差0.90％、－0.02-1.82、ハザード比1.50、0.99-2.26）、11例（0.5％）および24例（1.2％）に出血...